6月28日 護摩法要のご案内 〜千年の命が咲く〜

蓮の花が好きです。

花はもちろんのこと、あの広がった大きな葉も好きでして。雨粒や朝露が、葉の上をウロウロと転がっている様子を、いつまでも眺めていたくなります。
この季節になると、蓮の花を見に出かけるのが楽しみのひとつになっています。
そんな折、四国松山の考古館で「大連古代蓮(だいれんこだいはす)」が今年も開花したと聞きました。約千年前の中国・大連市の遺跡から出土した種子が、現代に蘇った奇跡の花です。千年前の種が、今年もまた淡い桃色の花を咲かせている。それを思うだけで、胸が熱くなります。

千年の命が蘇る

千年の眠りから目を覚まし、花を咲かせる。
どんなに長い時を経ても、命の力は失われないのだと、古代蓮はそっと教えてくれます。
私たちの中にも、まだ咲いていない可能性の種があるのではないでしょうか。今は気づいていないかもしれない。眠ったままかもしれない。けれども、その種は確かにそこにあります。
護摩の炎には、そのような眠れる種を目覚めさせる力があると、私は信じています。

泥の中から、清らかに

蓮は、泥の中に根を張ります。
どんなに濁った泥の中であっても、清らかな花を咲かせる。泥に染まることなく、凛として。
僧侶になってから、この蓮の姿を幾度となく自分の心に重ねてきました。煩悩という泥の中に生きながら、それでも清らかな心を育てることができる。蓮はそのことを、言葉ではなく、その姿で示してくれます。
お不動様の護摩の炎も、同じだと思っています。炎は煩悩を焼き払い、私たちの中に眠る清らかな心を呼び覚ましてくださいます。

一期一会の花

蓮の花が開くのは、朝のわずかな時間だけです。
一つの花は三日ほどで散ってしまう。葉の上をウロウロと転がる水滴も、やがて蒸えてしまう。だからこそ、その一瞬が愛おしい。
6月28日にお不動様の前で手を合わせる。その時間もまた、一期一会だと思っています。
どうぞ、その尊い時間を、ご一緒に過ごしていただければ嬉しいです。

福性寺の不動明王立像

護摩法要 詳細

日時2026年6月28日(日) 午前11時より
場所葛尾山福性寺 本堂

※ 法要開始10分前には、短い法話を予定しております

ご参拝は自由です。どなたでも、お気軽にお越しください。
本堂入口には添え護摩木をご用意しております。心の奥に眠る願いや思いを、お書き添えのうえ、お不動様へお納めください。
また、毎月恒例のおうどんのお接待もございます。
梅雨の蒸し暑い季節ではございますが、どうぞ一息ついていってください。

泥の中にも、花は咲く

葉の上の水滴がウロウロと転がるように、私たちの心も、日々色々な方向へ揺れ動きます。
それでいいのだと思います。
揺れながら、転がりながら、それでも蓮のように、自分の花を咲かせていく。そのための力を、護摩の炎の前でいただきに来てください。
皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げております。

南無大聖不動明王
合掌