曼殊沙華(彼岸花)
曼殊沙華(彼岸花)は、秋の彼岸の頃に咲く美しい花として知られていますが、お彼岸の時期が過ぎた今も、その鮮やかな姿を目にすることができます。
この花は、仏教では「彼岸」と呼ばれるあの世への旅路を照らす花とされ、特に真言宗では死後の世界にまつわる重要な意味を持っています。
葉を付けず真っ直ぐ天を仰ぐ花
昔は毒素が強く触ってはいけないとか、家に持ち入ると良くないとか、聴きました。
お彼岸の時期が過ぎ、少し涼しくなったこの頃でも、曼殊沙華は私たちに「魂の安らぎ」や「成仏への導き」を思い起こさせてくれます。
彼岸花が咲き終わった後も、私たちはその存在を通して、亡くなった方々が密厳国土へと無事に辿り着き、安らかに過ごしていることを感じ取ることができるでしょう。
日常の中で曼殊沙華を見るたびに、私たちもまた、仏様の教えに触れ、心を静かにして、自分の生き方を振り返る良い機会とすることができれば、きっと仏様もご先祖様も喜んでくださることでしょう。