星空に想いを馳せて、彗星との一期一会を楽しむ

38年前
高野山で撮影した
短周期彗星のハレー
彗星

最近話題になっている「紫金山 アトラス彗星」をご存じですか?この彗星は「非周期彗星」と呼ばれ、一度近づいたら、もう私たちのもとには戻ってこないと言われています。でも、もしかすると8万年後にまた巡ってくる可能性もあるそうです。そう考えると、まさに仏教でいう「一期一会」。一度きりの出会いを大切に、今しか見られないこの美しい大彗星を、ぜひ満月の夜に眺めてみてはいかがでしょうか。

彗星といえば、38年前に高野山で撮影されたハレー彗星を覚えている方もいらっしゃるかもしれません。新聞にも掲載されたその写真は、多くの人の心に残る一枚でした。このハレー彗星は短周期彗星として知られ、昨年12月に太陽から最も遠ざかる地点に達しましたが、今、再び地球に向かって進んでいます。そして、2061年7月28日、お不動さまの護摩の日に、もう一度私たちの空に現れる予定です。護摩の炎と共に夜空に彗星が輝く姿を想像すると、何だか特別なご縁を感じますよね。

大自然の壮大な営みを感じながら、穏やかな心で天を見上げてみる。そんなひとときが、きっと心を豊かにしてくれるでしょう。彗星との出会いを楽しみながら、日々の暮らしにちょっとした癒しを見つけてください。